「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」を読んだ
「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」を読んだ。
前回読んだ精神疾患の本がよかったので、似たような方向性でパーソナリティ障害についても読んでおくかという感じで手に取った。
ところが結論からいうと、自分が求めていた感じの本ではなかった。
というのも自分は各パーソナリティ障害についての症状・特徴・原因・分類などの情報としての知識を中心に知りたかったのだが、本書ではそういった内容は軽く解説するにとどめ、多くのセクションを筆者が経験してきた患者との体験をベースに「乖離性パーソナリティ障害の患者は子供の頃親からの虐待をうけていることが多かったので親の愛が不足していたように思う」みたいな文章で構成されている。
つまり誤解を恐れずに書くと学問としての情報より筆者の経験に重きを置いているように感じた。
たしかに筆者も随所で書いている通り、本来的な意味での医療とは患者の治療をすることであり、分類して精神疾患者という烙印を押すことではない。
パーソナリティ障害は特に精神療法を中心とした治療がなされるので、DSM-10でいうところのI軸の精神疾患よりも人に寄り添うということにフォーカスするのが大事なのかもしれない。
ただ自分は医者になるわけではないし求めていたのは情報としての病気の知識だったので、無駄に冗長だなという印象になってしまった。
Amazonのレビューはとても良い。というのもこの本には性格診断やパーソナリティ障害者との対処法みたいなことも多く書かれている。
それらは日常の仕事や私生活の中で多くの人が困っている人間関係に適用しやすいという意味で共感を得られているのではないかと思う。
なのでそういう人間関係で悩んでいるような人や自分の生きづらさに答えがほしいというような迷える子羊的な人間にはぴったりだ。
しかし自分のようにただ病気の知識を淡々と学習したい人は、
あたりの記事をざっくり読むと概要がわかる気がする。
あとはDSM-5とかICD-10とかの病気の分類と診断方法などを読めばいいのではないだろうか。医学書なので高いけど...。
合う合わないは買って読んで見ないとわからないですね。。
あとはTwitterのメモを適当に貼っておきます。
パーソナリティ障害の本読みはじめた。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月26日
フロイト派で精神分析好きの人が書いた本っぽい。研究よりも経験的な観点からとか書いてあるぞ…うぅ
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月26日
パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月26日
偏った考え方や行動パターンにより家庭生活や社会生活に支障をきたした状態。これらの状態が青年期成人初期に始まり、薬物や他の精神疾患の影響で生じたものではないこと。
最近読んでた精神医学の本が精神分析をこき下ろしてたのでフロイトとか精神分析系の人たちの話が出てくると真剣に読めなくなる…
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月26日
精神医学は「一人前の人間として認めないという烙印を押すことになったが本来的な治療とは無縁」とか書いてあって著者が完全に精神分析派の人間であるということがわかった…
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月26日
DSM見てわかってきたが、そもそも臨床疾患とパーソナリティ障害はそれぞれI軸とII軸で分類自体異なるっぽい。I軸は薬物療法が主だけどII軸のパーソナリティ障害は精神療法が主。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月26日
境界性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・思春期~青年期/成人早期に多い
・他者から見捨てられることへの不安と感情の不安定さ
・衝動的行動、自傷行動、自殺、薬物乱用などを起こしやすい
・幼少期の親からの愛情不足や虐待、生活環境、遺伝的な要因など原因はいくつか
・治療は精神療法が主
・女:男 = 75:25
ここ読んだ方が普通にわかりやすいhttps://t.co/UV5xPt0OPi
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
自己愛性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・自己への誇大なイメージ
・他者からのマイナス評価に過敏に傷つきやすい
・他者への共感性が薄い
・ありのままの自分を受け入れらない
上記特徴により社会生活に支障がでる
・象徴的なセリフ「本当は僕はこんなところにいるべき人間じゃない」
・女性より男性に多い
演技性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・自己の演劇化、芝居がかった態度、感情の誇張された表出
・他人や周囲から容易に影響を受ける被暗示性
・浅薄で不安定な情緒
・興奮および自分が注目の的になるような行動を持続的に追い求める
・不適切なほど誘惑的な外見や行動をとる
・身体的魅力に過度に関心を持つ
ICD-10の診断基準をほぼそのまま載せてしまった。この本はチャップリンとかココシャネルとかの例が載っているがあんまり面白くない
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
反社会性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・社会の規範を破り、他人を欺いたり権利を侵害したりすることに罪悪感を持たない
・物質的な利益や個人的な満足感を得るために他者を利用する
・法を犯すことにある種の快感すら覚える
妄想性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・他人の動機を悪意を持って解釈する
・広範な不信と猜疑心を持つ
・根拠のない秘密の漏洩、脅しに恐れる
・恨みへの執着
・怒り、攻撃性
・親、配偶者にすら疑念を持つ
全然関係ないけどTLでたまにRTされてくる人のアイコン、あれスターリンだったのか…(妄想性パーソナリティ障害のとこで出てきた) pic.twitter.com/bDrCORoPaR
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
スキゾタイパルパーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・現実の事よりも非現実的な話題を好み、奇異な思考や行動が生活を支配
・アスペルガーと似た性質を持つ
・遺伝的関与が他のパーソナリティ障害と比べて高い
オカルトと親和性ある
シゾイドパーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・他者への関心や関わりへの欲求が乏しく,根っから孤独が性に合っていること
・孤独を好む
これが障害なのかよくわからん
後半に行くにつれて性格診断とか占い本を読んでる気持ちになってくる
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
回避性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・批判されたり、嘲笑されたり、恥をかいたりすることを恐れるがあまり、人との接触を過度に避けようとする
・本心では社交的な活動に参加したいと望んでいるのにできない
ううっ...
依存性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・他者への心理的依存が強く、何事も一人ではできない
・自分一人で決定できない
強迫性パーソナリティ障害
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
・秩序や完璧主義にとらわれて、柔軟性や開放性、効率性が損なわれる。いわゆる極度な完璧主義タイプ。思わぬ失敗からうつなどを発症してしまうこともある
最後にDSM-Ⅳに準拠したパーソナリティ自己診断シートが付いてた。やらないけど。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
読み終わった。この本です。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか https://t.co/W7ZpofC5rz
Amazonのレビューはすごい良いみたいだけど自分的には求めてた本ではなかった。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日
性格が極端な人間をパーソナリティ障害として扱ってて、それに対する理解と対処法を筆者の経験をベースに語っていく感じ。理論的な話だけ知りたかったので自分にとっては冗長だなという感想になった。
wikipediaの演技性パーソナリティ障害 -鑑別診断の項目に書かれてる感じで各種パーソナリティ障害の差分を記載してくれたりしたら便利だったhttps://t.co/37n1QuO1S1
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年6月27日