「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」を読んだ
失敗の本質を読み始めた
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
本書目的: 戦いに負ける組織の持つ特性を大東亜戦争の各ケースを材料に分析すること
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
各ケースの失敗の原因
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
ノモンハン事件:作戦目的が曖昧。戦闘では精神主義が誇張
ミッドウェー作戦:不測の事態に対する適応力の低さ
ガダルカナル作戦:情報不足と戦力の逐次投入
インパール作戦:人間関係の重視や個人の突出を許す組織構造
レイテ海戦:自己認識の不足
沖縄戦:認識のズレや意思の不統一
目的の単一化とそれに対する兵力の集中が行われず、目的は曖昧にされたまま戦略が立てられた
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
"実地部隊の自由裁量制を許容する前提には作戦目的に関する価値観の統一は必須"
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
ここテストに出ます
"日本軍の失敗は主観と独善から希望的観測に基づく戦略目的が戦争の現実と合理的論理に破壊されるプロセス" つらいな…
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
"日本軍は長期戦に持ち込めば米国が戦意喪失するという希望的観測による戦争の終結を目指していた"
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
ひぇ〜
短期決戦志向戦略が無駄に攻撃重視、一方で情報収集や兵力補充に対する関心の低さを生んだ
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
日本軍の戦略策定には情緒や空気が支配する傾向があった。論理や科学的思考よりも主観的で経験則に基づく場当たり的な考え方が多くを占めていた。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
日本軍は一定の枠組みの中で不測の事態が発生しない場合のみ、異常に精緻な戦闘力を発揮したので一部では上手くいくことがあった=戦略の誤りに気づけなかった
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
牟田口司令官「作戦不成功の場合を考えるのは必勝の信念と矛盾する」
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
ひたすら攻撃殲滅することのみ考えられず作戦方針や計画は貫徹することを強いられた
統帥綱領が聖典化していき、視野の狭小化、想像力の貧困化、思考の硬直化が進行、ひいては戦略の進化を阻害し、戦略オプションの幅を狭めていった
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月28日
日本軍の人的ネットワーク偏重の組織構造
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
・微妙な表現や顔色を察するなど重要な判断時にも情緒性を尊重する、根回しと腹のすり合わせによる意思決定
・組織とメンバーとの共生を志向するため対人関係が最も価値のあるものとして考えられる集団主義
・目標達成よりも組織メンバーの間柄の配慮
作戦執行に陸海軍の両者の合意成立を待つ必要があったので、作戦協力と作戦の統合が困難だった
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
日本軍の学習を軽視した組織
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
・失敗した戦法や戦術を分析改善せず他の組織に共有することがなかった
・自由闊達な議論が許容されず情報が個人や少数ネットワークにとどまり全体に広がらなかった
・機械的な暗記とそれを再現する模範解答が評価される教育
学歴に基づく年功序列制は日本軍からすでに採用されていた
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
人事評価が第二次世界大戦の時から変わってないの凄い…
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
日本軍には悲壮感が強く余裕がなかった。余裕の無さが重大な局面で積極的行動を妨げた。辻政信はガダルカナル戦で米軍海兵がテニスをしているのを見て驚いたという。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
日本軍では問題提起やアイデアが中枢につながることを促進する青年の議論が許されなかった。ボトムアップによるイノベーションが起きるのは困難だった。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
読み終わった。組織論的な観点から日本軍の失敗を分析する本。悪い意味で日本的と言われる悪習の多くがすでに当時から存在していた。ある程度の大きさの組織を管理しないといけない立場にある人なら共感できる点が多そう。Kindleだと762円で買える。おすすめ。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年8月29日
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