電力システムについて知るために「世界一の電気はこうしてつくられる!」を読んだ
今回の北海道地震において発生した大規模停電の仕組みがよくわからなかったので簡単な本を読んでみた。
電力業界を志す高校生などの学生向けに書かれてるので例えや図も多く理解しやすかった。
ページ数も少なく1,2時間で読み切れるのでこの際に読んでみるとよさそう。
発電所についての本を読み始めた
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月6日
https://t.co/5wDq65DrtD
— 急急如律令 (@99nyorituryo) 2018年9月7日
それは韓国をのけて書いてた気がする。基本的に人口密度が高い国が有利。
直近15年の大停電だと、
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
・降雪による送電線ショートの新潟大停電で30時間
・クレーン船による送電線切断で首都圏が約5時間停電
なので今回の北海道地震による数十時間の道内全域停電はかなり大規模な停電になる気がする
電気の品質は、
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
・停電の少なさ
・周波数に変動がないこと
・電圧に変動がないこと
で決まる
発電した電気は変電所で電圧を高めてから供給される。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
電力=電圧x電流
つまり電圧が高いと電流は小さくて済む。
電流が小さいと送電線の発熱量が少なくて済む。
この発熱量は電気エネルギーなので少ないほど電力ロスが少なくなる。
電力は貯められないので余った電力で水をダムに汲み上げて位置エネルギーに変換。その水を使って昼間は揚水発電で電力に変える。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
電力需要が上下すると周波数が上下する。一定の周波数異常が検知されると発電機は電気ネットワークからはずれる(解列)。1つの発電機が外れると負荷に対して電気の供給がさらに不安定になるので他の発電機も次々と切り離される。最終的には全てが切り離されて大停電になる。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
西日本と東日本で周波数に差があるのは、明治時代に東京は「ドイツ製」の発電機、大阪には「アメリカ製」の発電機が輸入されてそれぞれ普及してしまったから、とのこと
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
なぜちがう周波数ができてしまったの?https://t.co/sHcMIjShoU
周波数と電力については北海道電力のサイトを読むだけでもわかりやすいです
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
電気の品質「周波数」を一定に保つためにhttps://t.co/3idaDdvZ3g
自分が高校の頃は発電量の構成比の20%くらいが原子力発電だった気がしたけど、今は44%前後になってる。石油火力発電は半減し、LNGや石炭の火力発電も微減してる。知識のアップデートが出来てなかった…
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
送電線の両端にはブレーカーが付いていて、落雷などで大量の電流が流れると即座にブレーカーを落とすようになってる。そして、即座にブレーカーを上げて送電が開始できるようになっている
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
電力システムの設計をしてる東京電力の中のエンジニアインタビューが載ってる
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
電力の需要予測とか監視、人間がやってんのか…
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
新人の頃電力需要予測に失敗して周波数の閾値を超えさせてしまったというヒヤリハット談などがあり面白い
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
電気工学の研究者のインタビューにて、
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
インタビュアー「電気工学科にきてみてイメージ通りでしたか?」
Aさん「電車好きの人が多くてびっくりしました、ああ電車好きは電気工学科に来るんだなと気づきました笑」
ウケる
超電導電力貯蔵システムカッコイイ
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
ちなみに一連のツイートで発電所について書いてある本はこれです。とてもわかりやすく、需給バランスが崩れることで周波数が異常になると大停電が発生する仕組みも書いてあります。
— 宮崎由加(24) (@razokulover) 2018年9月7日
世界一の電気はこうしてつくられる! https://t.co/N3Xb14JBTU