「哲学マップ」を読んだ
何を読んだ?
なぜ読んだ?
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)を読んだ時にたくさんの哲学者の考えが出てきたがどれもあまり知らない人で、自分は哲学について無知なのだなと自覚したから。
なのでまずは手軽に哲学者たちについて知ろうと思って読み始めた。
目次は?
- はじめに
- 第一章 哲学の出発点
- 第二章 古代ギリシャ
- 第三章 中世における神と人間
- 第四章 近世における転回
- 第五章 哲学の「頂点」 -近代
- 第六章 近代の不安
- 第七章 現代哲学へ
- 第八章 現代哲学(1) - 言語分析
- 第九章 現代哲学(2) - 現象学と実存思想
- 第十章 現代哲学(3) - 構造と流動性
- 第十一章 哲学マッピング
- 第十二章 東洋思想
- 第十三章 哲学で見る世界
- 終章 哲学の問い、ふたたび
どんな本?
古代哲学から現代哲学に至るまでにどのような「問い」に対して各哲学者たちがどのような「答え」を導き出してきたのかを、古代・中世・近世・近代・現代の時代に分けて解説していく本。
プラトンのイデア論、デカルトの主観・客観、カントの超越論的哲学、ニーチェの反哲学的をそれぞれ哲学的思考図式Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳという切り口にして、哲学の潮流が変わったポイントを中心にわかりやすく解説することに成功している。
各時代の人間の生き方や国のあり方、はたまた文化や経済活動の根底にまで影響を及ぼす哲学のパワーというのを通史でコンパクトにまとめてあるので初心者が哲学という学問や哲学者について興味を持つ入り口とするのにとても適した本だと思う。
個人的には第十三章で哲学者たちの考えや手法を応用して思考実験して見る章が面白かった。
「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに対して「共同体に帰属することから逃れられないから」という答えを導き出してたり。倫理的な理由や個人の生存権の損害みたいな理由ではなく、ルールのある世界ではルールを守らないといけなくて、かつ俺たちはそのルールのある世界からどう頑張っても逃れられないんだからダメなんだよという感じ。
哲学の世界を身近に感じられるようになった気がする。
誰におすすめ出来る?
プラトン・デカルト・カント・ニーチェという名前は聞いたことがあるけど、どういう人なのかわからない人。
哲学って何の役にたつの?という疑問を持っている人。
哲学の流れを広く概観したい人。
ツイートメモのはじまりは?
哲学を外観したかったので適当なやつ読み始めた
— 宮崎由加(24) (@razokulover) September 26, 2018
哲学マップhttps://t.co/IFFmWigpdB