新潟県知事の援助交際の件を受けて、ハッピーメールの利用者等について知っていることを書いてみる
新潟県知事が「ハッピーメール」という出会い系サイトを通じて女子大生と金銭の授受を通じて会っていたという話題がインターネットを賑わせていました。
http://bunshun.jp/articles/-/7064bunshun.jp
上記の記事の情報をまとめると
- 新潟県知事(50歳)
- 女子大生(22歳)
- 1回3万円
- 月1回程度
という感じで、いわゆるよくある形の「定期援」の典型になります。
援については、先日書いた梅木雄平氏に贈る、界隈の相場感とインターネットと性と出会い系の中でも触れていますので相場感など知りたい方はそちらをご一読ください。
今回の件では"1回3万円"ということで、援の相場感としては妥当なところですが、新潟県知事という知名度やもらっているであろう収入感から考えると安すぎるなという印象はあります。
ところで、今回の件で登場した「ハッピーメール」という出会い系サイトについて、みなさんご存知でしょうか。
一部の人々はこの一件で「ハッピーメールで本当に女子大生と会えるのか!」と謎の盛り上がりをみせているようですので、その辺のサイト利用者の種類について分かる範囲でまとめてみようと思います。
ハッピーメールについて
まず最初にハッピーメールについて簡単に書いておきます。
- 出会い系サイト
- 運営歴16年の老舗
- 掲示板ベースで様々な募集をする形式
- ネイティブアプリとwebアプリがある
- 近年はデーティングアプリの勃興で再度利用者を増やしている模様
古くはスタービーチとかあの辺の昔からある出会い系サイトの古参という感じです。
基本の遊び方は、
- 掲示板で募集
- メールを送受信
で、男性のメール送受信と掲示板の募集閲覧で課金されるという仕組みになっています。
課金形態はちまたに溢れる出会い系サイトの中ではよくある形でそれほど異常に高いということもないです。
毎日ログインすることでポイントを手に入れることもできるのでそれをコツコツ貯めてやりくりすれば無課金でも出会えるというソシャゲ無課金勢のような遊び方もできます。
一応ざっと書くとこんな感じです。
以降、実際にハッピーメールに実在している人々の母集団をカテゴリ分けして書いていきます。
LINE/カカオ友
昔からよくあるメル友募集のような人たちです。
別に会うつもりはないけど、人恋しくてメッセージを交わしたい、もしくは声を聞きたい・しゃべりたいといった人たちが主です。
この層は古くはトラックの運ちゃんや昼間暇な主婦層等が多かったですが、今は年齢層も幅広くなっている印象です。
インターネットにアクセスできる層の増加が要因でしょう。
彼らのような層は、時代は変わりメールアドレスではなくLINEやカカオを交換しています。
一部の出会い系サイトではLINEやカカオという単語がNGワードになっていたりするので
- 緑 => LINE
- 黄色 => カカオ
というような隠語でやりとりしたりしています。
彼氏/彼女募集
純粋に彼氏や彼女などのパートナーを募集している層です。
ハッピーメールにはこの層はほぼいません。
純粋に彼氏や彼女を募集している人に関しては、pairsやタップル等のネイティブアプリ開発本気勢に取られている気がします。
趣味友募集
異性に限らず純粋に趣味友を募集している層です。
飲み友とも被りますが、この層もあまりハッピーメールにはいないです。
最近だとポケモンGo友を募集している人が増えた印象ですが、やはり多くはないです。
飲み募集
飲みに行く相手を募集する層です。
「飲みにいきませんか?」という募集タイトルは出会い系サイトの掲示板でもっとも多いのではないかと思えるほどたくさんあります。
趣味友募集層と違うのは、「今日飲みに行ける人」を募集していることでしょうか。
大抵は飲みに行って流れでエOチしたいという男性によるものでしょうが、中には純粋に酒を飲みたいみたいなことを書いている人もいて、それならバーでもキャバクラにでも行けよと冷めた目でつっこんでいます。
店舗誘導
稀に若い女性が「飲みにいきませんか?」と募集していたりすることがあります。
この手の投稿は男性から大人気の募集になったりするのですが、そのほとんどは「店舗誘導」だということを覚えておいた方がよいです。
店舗誘導とは、サイトを通じて女性と2人で飲めると思わせて実際は女性と繋がっているバーやガールズバーのようなところに連れて行く募集形態です。
要は出会い系サイトが飲み屋の集客につかわれているということです。
この手の募集の見分け方は簡単で、場所や店を指定してきたらほぼ100%店舗誘導です。
それでも若い女の子とお酒が2人で飲めるならいいじゃないかという人もいるかもしれないですが、大抵この手のお店は多額のお金を請求してくるぼったくり店が多いので気をつけてください。それでもいいならいいです。
サクラ
サクラとは出会う気の無い実態のないアカウントで出会いを求める人を誘導して課金を促したりする人々です。
どの出会い系にもサクラはいると思いますがハッピーメールにももちろんサクラがたくさんいます。
どのコミュニティもそうですが、サービス利用者がたくさんいるっぽい雰囲気づくりは大事です。人がいないところにひとは集まらないので。
そういった経緯でサクラはどの掲示板にも常時なにかしらを投稿しています。
一昔前までは、複数アカウントとやりとりしながら地図をみたりしてあたかもそのやりとりしてる相手に本物と思わせるように頑張って、課金までさせると報酬確定みたいなお仕事もあったようですね。実際にサクラとして働いたことのある人はゲーム感覚でやっていたと楽しそうに語っていました。
今は自動botでもだいぶ精度の高いコミュニケーションができるようになってきているので、その辺の仕事は人工知能にどんどん奪われているようです。
援募
前置きがだいぶ長くなりましたが、援についてです。
援は体の関係と金銭の授受によってなりたつ性取引です。
ハッピーメールではほとんどの場合、「一夜限り・当日募集」のような募集投稿が多い印象です。
援募集をしている層は、下記のように大別されます。
- プロ(元風俗勤務者も含む)
- 素人
プロの方々は店で稼ぐよりも個人で稼いだ方がマージンを抜かれない分儲かるようでよく出没します。
一部ではサイト上で素人を装りながら出会い系サイトを集客媒体として使っている店もあるようです。
いわゆる「大人の募集」という掲示板はこの層がほとんどです。
都内においては、大抵新宿・池袋・渋谷・上野周辺・錦糸町・五反田・立川あたりでの待ち合わせを必須にしている人たちは90%くらいプロの方だと思って差し支えないです。
一方素人の方は、言ってしまえばさすらいの風俗みたいなもんで、個人でお金が必要になったときだけサッと募集を出して身を売るという人たちです。
よくある理由は、
- 家賃払えない
- スマホの料金が払えない
- ホストへの売掛が支払えなくなった
- 小遣い欲しい
みたいなやつです。
ある程度熟練すると募集投稿文を見るだけでプロじゃないことがわかるため、それだけで募集への返信が殺到している印象です。
理由はよくわからないですが、プロより素人のほうが人気がある気がします。
この援相場に関してはホ別2ゴム有以上が基本です。
これらを鑑みると「新潟県知事の3万で月1回ほど会っていた」という情報から彼らは単純な援募集で出会った人ではないのでは?と感じました。
たぶん次のカテゴリで書くパパ募集で出会ったのではないかと思います。
パパ募集
パパ募集とは何かみたいな話を始めると長くなるのですが、簡単に書くと援募集に「定期性」と「体の提供の無いデート」を加えて煮詰めたような性取引形態です。
金持ちのおっさんに高いバッグとか車とかを買ってもらえるみたいなケースは実際それほど多くなくて、
ほとんどは今回の新潟県知事のケースのような「3万円で定期的に会う」みたいなパパとしては手軽な部類だと思います。
ハッピーメール内にパパ活募集板みたいなものはないのですが、大人の関係の掲示板を覗くとそれに類する募集が女性から割とあったりします。
また、掲示板を使わずに「年齢」と「金持ち度」で検索をかけて直接メッセージを送るパパ活に積極的な女性もいます。
もしかするとですが、新潟県知事は掲示板経由で自分から誘ったのではなく女子大生のほうから実入りのよさそうな「パパ活対象」として狙い撃ちされたのではないかなとも感じました。
女子大生も実際に会ってみたら知事で、これは金になりそうなので週刊誌にリークしてしちゃお〜♡みたいな感じなんじゃないかなと。
まぁだとしても、ふつうに彼の知名度でその誘いに乗るのがおかしいので自業自得ですが。
また、パパ活してそうな女子大生に対して知事の方からメッセージを送りまくっているのならほんとアホですね、お疲れ様でした、という感じです。
その他
そのほかにも他サイト誘導をする業者や情報商材を売りつけてこようとする人々、よくわからん学生団体が主催するクラブイベントに勧誘してくるやつとか色々います。
ハッピーメールは出会い系サイトの中では特に監視が緩いのでかなりなんでもありです。
まとめ
新潟県知事の援騒動で登場した「ハッピーメール」について、利用者の母集団の種別についてざっくりまとめてみました。
ハッピーメールは掲示板と検索とメッセージという古くからある機能をベースにインターネットの大人の出会い市場の基盤をつくってきた老舗の巨大サイトです。
スマホのデーティングアプリ等が勃興する以前は実際に純粋に彼氏・彼女募集の利用者も多く、実際に純粋な恋愛につながっているケースも多くあったと記憶していますが、今の掲示板の賑わいを観測する限りだと大人の出会いが圧倒的に賑わいっているように感じます。
それは新潟県知事の場合しかり、パパ活という「言葉尻の綺麗な援」みたいなものが一部の女性誌で普通に使われるほど認知され、それを求める女性が増えたのが背景にあるかもしれません。
パパ活に関しては梅木雄平氏に贈る、界隈の相場感とインターネットと性と出会い系でも書いた通り、本当にお金や気持ちの余裕が無いと厳しい世界なので、若い女の子のパパの座を狙っているおっさん一同はよく考えてからご検討ください。
こちらからは以上です。
他にご意見あれば@razokuloverまでどうぞ。