現役キャバクラ勤務の女性にパパ活について色々と教えてもらったのでご報告します
先日、下記のエントリでインターネットと出会い系について書きました。
これらのエントリは予想以上に多くの人々に読んでいただいたのですが、一部の方からは「パパ活」についてもっと聞きたいという声がありました。
今回はそれらの声に応えるべく、実際にパパ活経験のある方にお話を聞こうということで募集をかけました。
すると1人の女性にインタビュー*1をすることができました。
彼女は六本木のキャバクラで働いており、芸能関係のお仕事もされたこともある本格派で、パパ活に関しても非常に詳しい方でした。
以下、僕が質問した内容とその回答を一問一答形式で書き連ねていきます。
彼女の名前は便宜上、舞花さん(仮名)としておきます。
Q1. パパ活を始めた理由は何ですか?
舞花「基本的にはお金。他の理由を付けている人も、基本的にお金が第一で、他の動機は言い訳のことが多いですね。男遊びをしてお金をもらうという意味で、趣味と実益を兼ねてる人もいますが、それも男遊びならパパ活じゃなくていいはずなので、実益(お金)は切り離せません。」
Q2. パパはどこで見つけるのですか?
舞花「昔は夜のお店(クラブ、キャバクラなど)、デートクラブ(交際クラブ)、スカウトマンやパパさん側の関係者からの紹介。最近はサイトやアプリが多い。出会い系やマッチングアプリでのパパ活、パパ活専用サイトでのパパ活両方あります。」
Q3. 具体的に何をするのですか?
舞花「個人の裁量(話し合い、合意)なので、一概にはいえませんが大まかには 身体ありパパ活 と 無しパパ活 があります。」
「ありパパ活とは?」
舞花「身体の関係のみの単なる店外ソープみたいなのもあれば、身体の関係+食事やお出かけ、旅行などのデートもする愛人的なもの(しかも毎回身体の関係があるわけではなく、あったりなかったりと普通の交際と似た感じ)があります。」
「無しパパ活とは?」
舞花「無しパパ活は、身体の関係NGで食事、お出かけ、人によっては旅行などです。無しパパ活も、完全に手も触れないような関係もあれば、人によっては本番無しだけどキスありとか、ハグありとか、お風呂のみありとか当人同士で関係を築いていきます。」
Q4. どのくらいの頻度で会うのですか?
舞花「基本的には多くても月4回(週1程度)~月1程度です。 ただ、多忙な場合など2ヶ月に一度ペースや、女の子がお金に困ったときだけ連絡するパターンもあります。」
Q5. 相場感は?
舞花「あくまでも「交際」(既婚かどうかに関わらず、彼女という言い方をする事も多いし)なので、都度と月極、お金が必要な時のみの援助といろいろあります。
ただし、デートクラブでは初回顔合わせは交通費1万を推奨しているため、顔合わせで1万、身体の関係ありで5万~10万が多いです。
ただ、やり手の女性は都度ではなく惚れさせてお店の開店資金とか親の手術代とか言って数十~数百万取る人もいますが少ないです。それはもはやパトロンに近いですが...。
月極だと都度5万として月何回会うかによりますが10万~30万程度です。 場合によっては、マンションを借りてあげたりと生活の支援をするという形を取ることもあります。
ただし、デートクラブから流れてきた資産家ではなく、風俗や援交慣れしたサラリーマンも参入してきたため、顔合わせ0~0.5万とか、身体ありで3万とか値切られたりすることもあるようです。食事、お出かけなど身体なしは1万~2万程度です。」
Q6. パパの年齢層/職業/既婚or独身などのプロフィールについて
舞花「シュガーダディ(パパ活サイト)では30代~50代が多いです。出会い系サイト(ワクワクやハッピーメールなど)は40~50代、マッチングアプリ(ぺアーズなど)は20~30代です。独身、既婚は単純に年齢が高いと既婚やバツイチが多いです。20~30代は独身が多いです。
職業は、経営者、自営業、サラリーマンと幅広いです。 愛人クラブや夜のお店、人からの紹介ですと経営者が多く、サラリーマンはほぼいません。あ、役員、重役、自営業ならいるかも。
あとアプリやサイトなどはサラリーマンが半分以上になります。政治家や芸能人はあまり聞かないのですが、そういうのは人の紹介、夜のお店関係、芸能関係のお食事会かと思います。」
Q7. どういう女性がパパ活をしているのですか?
舞花「身体の関係ありの関係が含まれているため18歳以上になります。ただし年齢をごまかしている人も多いのは風俗と同じですね。
ネット(サイト、アプリ)は若め(大学生も多い)、デートクラブや夜のお店ですと10代は少なくて20代半ば位が多いようです。中には18歳からデートクラブに登録して愛人をやっていた子もいれば、友達の紹介で始めた子、夜のお店から流れてきた子など色々です。
雰囲気は、ある程度容姿が優れていて会話もできるホステス向きの子が多いです。一方で、サイトやアプリでは男性受けしない外見の人が来ることもあるとのことで審査のあるデートクラブや紹介と違って当たり外れが激しいみたいですね。
職業は学生、OL、モデルやアイドルなどの芸能系、主婦で、夜のお店を副業でやりそうな感じの人が多いです。 自分の体や見た目がお金になるってことがわかってたり、それを利用することに嫌悪感がない子が多いです。元AV、風俗系の子もいました。」
Q8. パパ活の存在はどこで知るのですか?
舞花「知人、友人からの紹介や、会話からが圧倒的に多いです。パパ活、愛人、パトロン、彼氏(既婚かつ支援してくれる)などのワードが会話中に出てきて、「それ何?」みたいな感じで聞いて知ったり。あとは直接愛人契約を持ちかけられて、そういう世界を知ったりとか...。」
Q9. 愛人との違いは?
舞花「愛人は既婚男性の二号(お妾)さん。身体の関係もあり、第二夫人のような存在。生活の面倒を見たり、人生に責任を負う覚悟があったりかなり真剣な場合も多い。パパというよりパトロンや旦那。社長や芸能人など裕福な人のみ。
一方、パパ活はそこまで資産が無くてもできます。相手の人生の責任を負わない。個人売春、彼氏彼女、たまに会う女友達や妹のような存在など、人によって関係が違うため、一律にパパ活とはこういう関係、というものではない。男性と女性の求める関係が一致すれば何でもあり(身体の有無や会う回数、金額、期間などはお互いの交渉次第)。長期といっても数ヶ月や1年単位、場合によっては都度払いで数回で終わることもあります。」
Q10. 恋愛感情は存在しますか?
舞花「人によります。最初はお金を介した関係なので、ドライな感じでも、何度も会う中で情が湧くことはあります。お互い心がある人間なので。あと、いくつかパターンがあって、
- パパが本気、女がパパ(夜のお店でいう太客レベルの好意)としかみてない場合
- パパ側が離婚しようとしたり、ストーカーになったり、パパ活バレてパパの妻に訴えられる恐れもあり。
- パパは浮気(遊び)、女が本気の場合
- 女が家庭を崩壊させようとしたり、離婚を迫ったりする。女はパパに捨てられて傷つくだけ、男は家庭のフォローが大変。ただし、女は基本パパ=金、のため、ほぼ無いパターン。
- パパ(既婚)も女も本気の場合
- 離婚して再婚しようとしたりする。いわゆる略奪愛になる。ただし、前述の通りほぼない。
- パパ(独身)も女も本気
- 出会いがパパ活なだけで、普通の交際や結婚に至る。夜のお店で言う所のお客様と結婚するような感じ。数は少ないが無いとは言えない。ただし、私の周りではほぼ聞かないですね。」
Q11. 複数のパパを掛け持ちすることはありますか?
舞花「あります。愛人と違い、一本で生活できる額をくれる人が少ないため、大概掛け持ちしています。ただし、忙しい子や太パパがいる子は一人に絞っていることもありますね。」
Q12. パパとの関係が切れるタイミングは?
舞花「 パパ側の都合としては、
- お金を出せなくなった
- お金を出したくなくなった
- パパが飽きた
- 時間が取れなくなった
- 嫁バレしそう(嫁バレした)
等々。
女側の都合としては、
- パパがお金をケチりだした
- パパが条件を守らない(金額・会う回数・身体無しの約束なのに迫ってきたなど)
- パパに本気になられそう
- 忙しくなって時間が取れない
- 彼氏ができた
- 結婚した
- 彼氏バレしそう(彼氏バレした)
- 大学卒業、留学、転職、転勤などでその場所から離れたり環境が大幅に変わる
等々。
でもほぼ、パパ側は飽きたから、女側はパパが条件を守らない、金払いが悪くなった、本気になられそう、ってのが多い感じですね。」
Q13. 好まれるパパの条件はありますか?
舞花「本気になられないために、40歳~60歳位の既婚者(またはバツありで再婚する気の無い男性)で、自分の自由に使えるお金が多く、干渉してこない、清潔感があり生理的に無理ではなく、偉そうではない男性 が好まれると思います。
年収の高さも大事ですが、可処分所得、経費で落とせる、妻に財布を握られていないとかも関係してくるので年収よりも自由に使えるお金があるかどうかが重要です 。
自由なお金があるという意味で、開業医、経営者が好まれます。
本気になられると困るという女性が殆どのため、高齢独身(バツ無し)や若い方(結婚願望ありそう)は避けられることもあります。
若くても既婚または結婚願望無しと言い切っていて、お金に余裕があれば好まれると思います。
偉そうではないというのは、「お金払ってるんだからさ!!」という態度に出ない方ということです。お店ではないので、お金払えば何でもできるって思っているパパは嫌われますね 。個人でやりとりをする以上、リスク管理のため嫌な相手や危険な相手は避けないといけないので、女側も男性を選んでいてシビアです。」
Q14. その他言いたい事などはありますか?
舞花「私は六本木のキャバで働いていますし、前は芸能のお仕事もしていたので、パトロン・愛人・彼氏(既婚かつ支援あり)・パパなど様々な話を聞いたり見たりします。そういう特殊な世界にあるものが、今はネットなどで手軽にできるようになって一般の人にも広まってるのかなぁという感じがします。
私自身、パパ活はクラブやキャバクラの同伴やアフターの一部分だけを切り取った、お店に行かなくて済む個人ホステスみたいなもの、だと思っています。
個人ホステスということは、自分で条件を決められるので、嫌な男性を避けて気に入った男性を残してお付き合いし、金額も交際内容も自分の交渉次第で決められるということになります。
お店ではないので、リスク管理も完全に自己責任、相談相手もいないというデメリットもあります。
また、パパ活が含むお付き合いの幅が広すぎて、個人個人で思っている内容が違う点が、トラブルになりやすいかなーとも思ってます。」
まとめ
今回はパパ活経験者に対してパパ活について根掘り葉掘りと気になることをインタビューしました。
どういった男性/女性がパパ活市場にいるのか・好まれるパパの条件は何か等々、パパ活をしている本人達からしか聞けないようなリアルな声を聞けました。
一部の女性誌などでも「パパ活」という言葉を普通に目にするようになった昨今、言葉は知っているものの、実際のところ何をするのか・どこで出会うのかなど具体的なことはなかなか表に出てこないため知らないことが多いです。
体の関係一つとってもパパ活=身体の提供というわけではなく、デートだけやキス・ハグはあるけどそれ以上は無しなど契約形態は複数存在することがわかります。
舞花さんも語っているようにパパ活はお店と違って、個人同士でやりとりされる契約なので互いの求めるものによって様々に変わりえます。
ただ、基本的には、男性がお金を提供し、女性は自分の身を提供するという古くから存在する形式は花魁の時代からずっと変わっていません。
ある種そういった100年以上も昔から存在する日本の裏の文化が姿形を変えながら、今の時代に受け継がれてきたのが「パパ活」なのかもしれません。
今回は女性側の話が中心でしたが、次回は男性側の視点からパパ活について書いてみたいので実際に定期のパパをしているという男性がいらっしゃれば、@razokuloverまでDM等いただけるとありがたいです。
また、感想などはブコメにてお願いいたします。
こちらからは以上です。
*1:メール経由です