学生時代にやったアルバイト

GWも明けて大学1年生などはそろそろアルバイトでもするか〜という人がちらほら出てくる季節。

自分の学生時代を振り返ってみてもちょうど1年時の梅雨前くらいからアルバイトを探し始めた気がする。

とりわけ多くの数をこなしてきたわけではないけれども、一応人並み程度にはアルバイトを経験してきたと思うので参考程度に書き留めておく。

バイト先の選び方

自分の場合は仕送りがゼロだったのでそれなりに安定してお金が稼げることは必須だったが、それよりも 自分とは違う生い立ちの人間がいる世界 に身を置けることを重視した。

僕は田舎の比較的狭い世界で育ったため、大学に入ったら出来るだけ 違う臭いのする人間 がいるところに身を置こうと考えていたからだ。

同じ大学に入るような人は程度の差はあれど大体似たような道を歩いてきた人が多い。勉強することで前に進んできた人種だ。だからこのタイプの人たちと関わりあうのは避けた。

よって塾講師や家庭教師のような仕事は断念した。給与は良いし割りが良いことも多いのではあるが。

某ファミレスのキッチン

まずは某イタリアン系のファミリーレストランのキッチンのバイト。

主な業務としてはオーダーが入ったらとにかく焼いたり炒めたりグリルしたりしまくること。このファミレスはそれなりに本格的に作っていたためレンチンして完成というメニューはない。

自分は特に180℃前後の鉄板の前でひたすらハンバーグや肉を焼きまくることが多かった。夏場は冷房が効いているとはいえほぼ意味がないので焼けそうに暑くて大変。

さらに皿洗いも大変だ。「業務用食洗機があるから楽なのでは?」と思うかもしれないが、グラタン皿や鉄板にこびりついた焦げは事前に手作業で落としておかないと落ちない。だから食洗機に入れる前にゴリゴリと金たわしをかける必要がある。食洗機から出す時もほぼ熱湯に使った皿なのでめちゃくちゃ熱い。何度やけどしたかわからない。

ファミレスとはいえ立ちっぱなしの肉体労働なので足腰にもくるし体力を使う。

人員構成は本社からきている店長と社員が数名おり、そのほかは近隣住民(主にパートのおばちゃん)や大学生で成りたっている。比較的若い人が多かった印象。キッチンはゴツめの男性で構成されているが、一方フロアスタッフ(注文をとったりする人)は綺麗めなお姉さんやシュッとした男性も多かった。店長含めて社員はみんな目の下にクマがあって不健康な感じで辛そうだった。また、「何回留年したんですか?みたいな大学7年生くらいのバイトリーダー」とか「見た目ギャルだけどめっちゃしっかりしてるフロアのお姉さん」とかは今思えばWORKING!みたいだ。

良かった点としては、

  • まかないが安く食べられること(自分で作ってライスも自由に盛れたの男子大学生としてはありがたかった)

悪かった点は、

  • 体力を結構使う
  • 時給が安い

ということくらい。

大変ではあったが自分とは確実に違うルートで小中高時代を過ごしてきたであろう人たちと過ごせたのは良い経験だった。

某コンビニの夜勤

某コンビニの夜勤のバイト。

体力は有り余っていたから、体を売って高い給与を求めた。結果夜勤にたどり着いた。

夜勤と聞くと夜だし人も来なくて楽そうというイメージがありそうだが、そう上手くはいかない。

僕の働いていた店は駅横にあったので終電まで人が絶えずやってくる。その後人の波が収まってから、店内の床掃除・フライヤーの全清掃・雑誌・ドリンク・チルドその他商品の品出しと発注業務などなど意外と休まらない。夜に外を出歩かない人はわからないかもしれないが、夜中にコンビニにやってくる人は結構多い。だから洗い物をしてる時に中断してレジを回したり何かとコンテキストスイッチの切り替えを余儀無くされる。

コンビニで働いて学んだことはその来店客の多様さだ。

毎週休みの日の朝は高級車で店の前に乗り付け、軽めの軽食を買っていくダンディな男性数人(多分ゴルフにいくのだと思う)や常に全身が震えている小便臭いほぼホームレスみたいな爺さんも皆同じレジで対応する。

何を言ってもとにかくキレ散らかす奴や小銭を投げつけてくる奴、店内で喧嘩を始める奴、目が虚ろで上裸の奴、ナチュラルに万引きする奴などなど街中では避けがちなちょっとやばそうな人たちと対峙しないといけない。慣れるまで本当に大変だ。

何より一番大変なのは酔っ払いだ。

まず臭いし、意味もなく絡んでくるし、後ろに客がいるのにダラダラ財布をあさり、しまいには寝ようとするやつまでいてヤバイ。特にやばかったのは店のもの勝手に開けて飲んだり食べたりし始める酔っぱらいだ。流石に警察を呼んで速やかに消えてもらうのだけど、その間他の業務が中断してしまう。本当に迷惑である。

コンビニエンスストアというところは この日本で最も利用者の民度の差が激しい店 なのではないかと思う。

コンビニで働いて得た教訓は、 どう頑張っても論理の通じない人間は存在する ということだ。

ちょっともたつくととにかくキレ散らかす人とかタバコの値段が上がったことをキレるやつとか。俺に言われてもどうしようもないんだけど、、というようなことがたくさんあった。

でもそういう言葉の通じない理不尽な人間に慣れていくと次第に、「こいつは今日仕事で嫌なことでもあったんだな」とか俯瞰して見られるようになる。

自分には理解不能のヤバイ奴は存在するということを知ると、人は皆理解できるという変な期待を持たないようになる。自分とは違う人間を自分と同じ生き物だと思わない。これは相手にも自分の価値観を押し付けないということに繋がる。

また働きたいかと言われると絶対嫌だけど日本の民度の縮図を手軽に体験したい人にはおすすめできる。

チラシ配り

駅前でひたすらチラシを配るバイト。

一度やってみたかったのでやった。道ゆく人々はとにかくチラシを受け取らないので心が折れるのだけど、それでも謎のゴールデンラッシュみたいなタイミングがあって連続で数十人に渡せたりすると達成感がある。

一緒に配っていた20才くらい年上の元ヤンのお姉さんにドライブに連れていってもらったのが良い思い出。車内では湘南乃風が爆音で流れてて住む世界が違うと思った。

あとこの仕事、なぜか給与がちゃんと払われなくてマジかよ...となったのも付け加えておく。

某クラブの用心棒アシスト

これは一般のバイトとは少し違うのだけど、クラブの用心棒アシストというバイトがあった。

大きめのクラブにはだいたい用心棒というのがいて、フロアで発生した揉め事を仲裁するんだけど、人があまりにも多くなってくるとトラブルが発生しても気づかないことがままある。

そういう時に彼らに報告する仕事をするのが用心棒のアシスト業務だ。

まぁ自分も結局数回しかやらなかったんだけど、クラブでは酒を飲んだ大人が一挙に集まるのでとにかく喧嘩がよく起きる。

特に金曜のサラリーマンは本当にひどい。見た目がイカツイ兄さんは確かに怖いがトラブルは起こさない。酒を飲んで気が大きくなったイキリサラリーマンほど厄介な生き物はいない。あいつらはその勢いで女の子に絡んでいくんだけど、大概拒否される。で、拒否されても強引に手などを引いていこうとする。結果トラブルになり、僕の出番となる。

良かったことは、クラブにタダで出入りできたことや用心棒やポールダンサーなど普段あまり関わりのない人の話が聞けたこと。

面白かったのは、舞台裏に昔僕が野球少年だったころ、バットのグリップによくかけてたスプレーが置いてあって、「何に使うんだろうか」と思っていたら、ポールダンサーの人がそれを膝裏に塗布し始めたやつ。あのスプレーの力でポールに突っ張ってるのか〜と謎の感動があった。

ちなみに給料は一晩で千円くらいとほぼバイトとは呼べないレベル。

某スーパーマーケットの面接官

謎のバイトシリーズとして面接官というのがあった。

多分誰でも知ってるスーパーマーケットなんだけど、ここのスーパーマーケットはバイトの面接に自分のようなアルバイトを使うということをやっていた。

確かに実際の社員もいるんだけどまぁ面接を受けに来ている人は自分がまさかバイトだなんて思わないだろうなーと考えながらやっていた。

給与は確か時給1200円くらいかな。特に大変ということもないし楽なバイトである。

ここでおもしろかったのは四則演算ができない人がいるんだ...ということに気づいたこと。

ここでは面接前に四則演算を解く試験があるんだけど、それが全くできない人がいて、それもちょっと間違うとかじゃなく全くできない。15+11とかが普通にできない。

以前Twitterで文字を一切読めない人の話を読んだことがあるが、あれの四則演算版である。

試験監督

某予備校で行われる試験の試験監督のバイト。特に面白いことはなかった。

業務内容はクソ楽だし給料は良い。楽して稼げるバイトである。楽してお金が欲しい人はやると良いと思う。

ただスーツを着ないといけないのでそれだけが面倒かもしれない。

某webメディアの雑務

某webメディアの編集部でいろいろと雑務をするバイト。

撮影に使う商品を買ってきたりアパレル店に借りに行ったり。はたまたコピペ作業を効率化するツールを作ったりなどなどまさに雑務をこなしていた。

特に大変なことはなく給与もちゃんともらえるしやばい人間もいなかったから普通のバイトという感じだった。

ただ気をつけて欲しいのはインターンという名の無給バイトみたいな奴には騙されないようにして欲しい。一部の界隈では「インターン = 安く若い労働力を得るための制度」みたいな認識の人がいるので。

最後に

学生時代にやってきたアルバイトについて書いた。

色々な人とアルバイトをしていく中で人間的に成長できるというのは良いことだけども、現在エンジニアとして仕事をしている自分の場合はもっと学生時代に勉強しておけば良かったと常々思っている。

仕送りがもらえていてそこまでお金に困っていないならよくわからんおっさんに理不尽に怒鳴られるよりも、とにかく勉強に時間を充てろ、という気持ちです




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