GWは何をしていたのか

儚くもGWは終わってしまったので、この10連休中に何をやってたか書いてみる。

外出

どこにも遊びに行っていないからほぼ書くことが無い。

基本は家の周りをだらだら歩いたりしてたくらい。

あとはどこも混んでるし、かといって家にいるのもな〜と立ち往生した結果オフィスにたどり着いてしまったり。

人のいないオフィスはとても静かで良い椅子もあり読書環境として最高。

強制されない出社最高!となった。

読書

せっかくの休みなので本も色々読んだ。

ディジタル画像処理

画像を扱うサービスをしているなら最低限知っておいたほうが良さそうなことがまとまってる本がないか探してて手に取ったやつ。

画像処理エキスパート検定とかいう謎の検定があるんだけどそれの教科書になる。

解説は特に丁寧という訳ではないから完全に初心者だと周波数空間あたりの章から辛くなると思う(フーリエ変換はじめ数式がめっちゃ出てくるので)。

とはいえ光が物体に当たって反射してどう量子化され画像になるのかみたいなところから物体検出とか機械学習みたいなところまで満遍なく扱っているから概観するには良い本と言える。

自分も専門家ではないし数学が得意という訳でもないので適宜ググりながら読んでいった。

その時のメモなどはScrapboxに書いてある。 scrapbox.io

自己啓発をやめて哲学をはじめよう

自己啓発にのめり込んでいった友人をもつ筆者が自己啓発はやめろとボロクソに語る本。

自己啓発とは自分の内側にばかり目を向ける発想であり、自分には隠された優れた能力があるのだという中二病的な盲信を肥大化させるものだと言っているのが面白かった。

自己啓発セミナーという言葉を聞いたときに沸いてくる感情の理由はこの中二病感だよなーと気づく。

なんというかスプーン曲げをするため鍛錬とかかめはめ波を打つ練習とか、そういう幼少期に一度は夢見た超常的なパワーを求めることと似ている。

その気持ち自体は否定されるべきものではないけれど、世に溢れる自己啓発系のあれこれは「あなたには眠っているパワーがあるはず」という何の根拠も無い前提をベースにセミナーとかグッズ代として高い金をむしったりしているからタチが悪い。

職業としての地下アイドル

この本はアイドルオタクならぜひ読んでおくべき本でめっちゃ面白かった。

地下アイドルになる人の属性や特徴、アイドルはオタクのことをどう思っているかなど同業者への豊富なインタビューを元に構成されてて学びがある。

地下アイドルへの調査で一般の若者より「両親から愛されている」という項目がとても高く、加えて「いじめられた経験」の割合も高いことから、「承認される喜びを知っているがそれを失った人達」が承認される場を求めて地下アイドルに辿り着くのではないか?という仮説が立てられていて唸る。

姫乃たまのことはよく知らなかったけど客観的にかつ冷静に地下アイドル全般について俯瞰してて大人だ...と感じた。

体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版[リフロー版] 脆弱性が生まれる原理と対策の実践

いわゆる徳丸本。最近第2版に改定されたらしい。

4,5年前に第1版を読んだのだけど、その時はまだwebアプリケーションを作り始めて間も無い頃だったからちゃんと理解しきれていなかったように思う。

だから今読んでみると新たな発見があったりしてよかった。

第6章の文字コードとセキュリティの章なんてとても簡潔にそれでいてわかりやすく必要なことが書かれており凄い。

Web APIのセキュリティについての項目が追加されているなど最新の話題も更新されていたので、1度読んだことがある人でも再読の価値があると思う。

考えることの科学 推論の認知心理学への招待

[asin:412101345X:detail]

4枚のカードがテーブルに置かれている。それぞれのカードは片面には数字が書かれ、もう片面には色が塗られていて、4・7・赤色・茶色が見えている状態である。この時「カードの片面に偶数が書かれているならば、その裏面は赤い」という仮説を確かめるためにひっくり返す必要があるカードはどれか?

この問題の答えは4と茶色のカードが答えなのだが、直感的に4と赤色のカードと答える人が多い。

高校の時にやる論理包含についての問題だと分かればクソ簡単な問題だけど、間違う人が多くなる。これはウェイソンの選択課題という50年以上前に考えられた論理パズルだがツイッターで試しにアンケートを取ったらやはり4と赤色のカードと答える人が多くなった。

この本では人間の推論はこうした形式論理(内容によらずPならばQみたいな形式だけで真偽を問う論理)では無く知識や過去の経験を元に行われることが多く、それが帰納的な推論が飛躍しがちになってしまう性質があることなどが述べられる。人間の推論には期待や自分の考えに肯定的な物には同調し逆に否定的なものからは目を背けるというバイアスがある。このような人間の推論の仕組みや特徴について、認知心理学の様々な研究事例を紹介しながら解説してくれる本。

一般書だから読みやすくて、この分野の導入本としてとてもよく出来ていると思う。

自分は個々の人間とのやりとりとかは好きでは無いのだけど、"人間"そのものの性質や特徴を探求するのは非常に好きなのでこの分野は掘ってみたい。

コーディング

特に作りたいものもなかったけど、何も書かないのも腕が鈍りそうな気がしたので、筋トレっぽいことをすることにした。

プログラミングで筋トレといったらアルゴリズムやデータ構造の実装とか車輪の再発明だと思う。

なのでleetcodeは毎日数問やるようにした。

ただあんまり負担になるのも続かないだろうなーという気がしたのでレベルはEasy。パズルを解く感じでボケ防止になった気がする。

あとは画像処理に関する本を読んでたから、空間フィルタリングのコードをいくつかスクラッチで書いてみた。

ガウシアンフィルタ とかバイラテラルフィルタとか基本的なものをいくつかこしらえた。

ブラウザ上でフィルタ適用時の動きがみられるようにしたかったからTypeScript + Vue.jsで書いている。

あと2年くらい前に実装したドット絵風画像処理のコードもTypeScriptで再実装してみた。

中身としてはモザイク処理っぽく領域ごとに分割して、その領域の平均色を抽出し、k-means++でそれらの色をクラスタリングして減色する。

こうすることでモザイクではなく良い感じに減色されてドット絵風の懐かしい風合いが醸し出せる。

各フィルタのコードは下記にまとめてある。 github.com

英語

これは普段もやってることだけど、音読とリスニングと長文を読むというのをセットで1時間くらいやってる。

音読はTOEICの教材とかみるみる本とか。

リスニングはYoutubeBBC Learning Englishとか適当に好きな英語しか流れないYoutuberの動画とか見てる。

長文に関してはその時々で違うけど、GW中は論文を読むことにした。

一応論文3本くらいとそのReferenceに書いてある記事とか数本読んだ。あとはMediumとかdev.toの記事を隙間時間で読んだり。

アニメ・漫画

Oneが4/26に最新話を更新しているのを知って、久しぶりにワンパンマンを最初から全部読み切って疲弊した。

100話以上を一気に読むと流石に目にくるものがある...。

あとNetflix涼宮ハルヒの憂鬱涼宮ハルヒの消失をアニメで全話通しで見た。エンドレスエイトほんと大変だった。あれリアタイ視聴してた人たち凄い..。

ついでに弱虫ペダルもアニメで全部一気に見た。アニメ化されているのは坂道くんたちが2年生になり、インハイ2日目終了のところまでなので「3日目だけでクール跨ぐのマジか〜〜〜〜」となった。まぁ黒子のバスケとかもそんな作り方だったし、そんなものかもしれんけど。続きが気になる。

まとめ

GWはどこも混んでそうで外出する気にはならなかった。

外出しないとなると家にいることになるが、ずっとゴロゴロしてるのも性に合わないので頭の筋トレみたいなことを中心にやって過ごした。

コーディングと読書がメインだったけど、実は特別にGWだからというわけでは無く普段の土日にも同じようなことをして過ごしている。

つまりGWは土日が10日続いただけであった。

きっと30連休でも同じだし365連休あっても同じような過ごし方をするんだろうという気がする。

自分はコツコツ毎日トレーニングして体力や知能が向上していくことそれ自体が楽しいタイプだからずっとこんな感じなのだろう。



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