発達障害

発達障害について基礎知識を得ようということで「発達障害 (文春新書)」を読んだ。

この本では主にASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠陥・多動性障害)を取り上げている。

それぞれの症状や診断基準に関する基本的なことについてはもちろんのこと、実際の患者の症例やASDADHD患者へのグループ治療についての話、ASDADHDが現在の病気としてのカテゴライズを得るまでの歴史の話などが書かれており、広く浅く知見を得るには良い本だと思う。

ただし、もしASDADHDの定義的な知識について簡潔に知りたい場合はWikipediaを読めば十分な気がした。実際の症状と特徴、原因についてはこの本で書いてあることとあまり変わらないので。

そうした基礎知識をベースにこの本で患者の例などを読み進めると、この人はASDだろうか?ADHDだろうか?はたまた他の疾患によるものか?といった推測を立てる練習が出来そう。

そうした症状を持つ人の症状を理解していると、何が苦手で何が出来るのかといったことがわかるようになり、お互いにベストな付き合いかたを模索できるようになるはず。

一緒くたに社会不適合者のレッテルを貼っておわりにしてしまうかどうかは知識があるかないかの差である。

私たちは平成も終わろうという現代に生きているのでちゃんと事実や知識に基づいて判断できるようになるべき。

先日の新幹線での通り魔殺人でもそうだが、何か犯罪が発生すると犯人は発達障害だったという恣意的な報道がなされたりする。

そうした報道のせいもあり発達障害には差別的なイメージを植えつけられている人も多いと思うが、実際どういう病気なのかを自分で調べて症状や特徴などの基礎知識程度は最低限知っておくべきではないだろうか。

発達障害 (文春新書)

発達障害 (文春新書)

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