パパ活の”リアル”についてパパ側の男性に話を聞いてきた
「現役キャバクラ勤務の女性にパパ活について色々と教えてもらったのでご報告します」ではパパ活を行う現役キャバクラ嬢にパパ活について語ってもらいました。
「なぜパパ活をするのか?」「理想のパパとは?」など本人達にしかわからない想いについて聞けたのですが、それらは女性側の意見です。
パパ活には、パパ活を行う女性である「パパ活女子」と、彼女達に金銭を提供する「パパ」の両者が存在します。
なので今回はパパ側の意見にスポットを当てたいと思います。
このエントリの最後の方で現在進行形でパパをやっている男性を募集したところ、初霜さんという男性にインタビューを行うことができました。
以下、その際に行った質問と回答をまとめます。
1)初霜さんのプロフィールを教えてください
初霜さん「37歳、コンサルタント、独身(×イチ)、竹田恒泰にそっくりと親には言われます。身長が165cmで体重が55キロなので細身です。女性に危険なイメージを与える感じではないです。」
2)パパを始めるようになったきっかけと目的は?
初霜さん「現役のアナウンサーが登録してると聞いて。芸能人や綺麗な女性とHをしてみたかったから。」
3)パパ活女子はどこで見つけるのですか?
初霜さん「交際クラブに2つ入ってます。シュガーダディも入ってましたが1月で辞めました。」
4)今までどういう女性と会えましたか?
初霜さん「18歳~40歳までのいろんな女性。 グラビアアイドルもいるし、アイドルグループのメンバーもいるし、芸能人もいるし。 普通のOLさんもいます。でも一番多いのはモデルで売れてないって女性が多い気がします。」
5)具体的に何をするのですか?
初霜さん「一緒にご飯を食べたりデートをしたりして、Hをする。 金銭の関係がなければ普通の恋人がしてることをそのまましています。 まぁ会ってホテルにしか行きたくないって女性もいましたけど、長続きはしませんね。 あと旅行に行ったりとか。」
6)どのくらいの頻度で会うのですか?
初霜さん「多い女性で週2回、月1回が多い。ローテーションしてます。」
7)相場感は(一回会うのにいくら)?
初霜さん「女性によります。大体3万~20万です。たとえば長続きしてる女性だったら、会おうと思った日に生理が重なってもHナシでもアリでも同じ金額を渡している女性もいます。」
8)恋愛感情は存在しますか?
初霜さん「85%くらい恋してます。でも束縛もしたくないし、離れていくことを前提にしているのでしがみつかないようにしています。なのでお金の関係があったほうがいいのかもしれませんね。」
9)風俗とはどう違いますか?
初霜さん「風俗は生理的欲求を解消する場所、デートクラブは承認欲求を解消する場所ですかね。」
10) どういうパパ活女子が好まれますか?
初霜さん「その瞬間だけでもいいから、その人の恋人になりきれるか。あとは人としてその人を大事に思えるかどうかだと思います。普通の人間関係だったらしないでしょって事をお金の関係があるからこそやってしまいがち。それで男性は一気に冷めて離れていきます。」
11) パパ活女子に複数のパパを掛け持ちされることについてはどう感じますか?
初霜さん「それが当たり前だと思うので気にしない。自分とあってる時に自分のことを一番にしてくれたらそれでいいですよ。実際自分と関係がある女性が別の男性とホテルに居るところにばったり出くわした事もあるし。でもその女性が一番長続きしています。不思議ですね。」
12) パパ活女子との逢瀬で満たされるもの・満たされないものとは?
初霜さん「少なくとも身体の関係を認めてもらえてるということ、綺麗な女性の乱れる姿を見られるというのはものすごく自分が偉くなったような、格好良くなったような気がします。明日からがんばろうって思えます。満たされないのはやっぱり、この女性もお金をもらわないでHをする男性がいるんだなって思うと寂しくなりますね。まぁそんなことをいちいち考えてたら人生面白くないので次々いきます。」
13) 良いパパで居続けるために意識していることや努力していることはありますか?
初霜さん「自分がその人と普通に人間関係を築こうと思ったらやらないことをやらない。 身体の関係になっているので、身体的距離は近づきますが、心理的な距離はそんなにすぐに近づかないので。
あとは1にも2にも清潔感。おしゃれじゃなくてもいいので、会う前にシャワー浴びて歯磨きをして、ちゃんと洗濯した服を着る。意中の女性とデートする時に普通に気をつけることを気をつけてます。
あとお金の関係があるので、ついつい風俗と同じことを期待する人がいますが、基本自分の彼女とHをするくらいの気持ちで、ゆっくりやさしく時間をかけてするようにしています。ただ、いきなりスローに行くと時間が長くて気持ち悪く感じる女性もいるのでそこは丁寧に時間を気にしつつって感じですかね。
Hする時はうつ伏せのマッサージからはいります。」
14) その他パパ・パパ活女子に対して言いたい事などあれば
初霜さん「人間関係として気をつけるところを気をつけていればうまくいくと思います。
自分の都合を全面にお互い出しすぎるからうまくいかない。
相手を風俗嬢と思っていませんか?相手をATMと思っていませんか?って感じです。
相手に対するリスペクトがあればうまくいくと思います。
求めすぎないこと。
男性からしたら「こんだけお金かけたんだから」ってのが一番良くないと思います。
それは自分がしたかったからしたんだと思って相手に見返りを求めないことですね。
自分のアソビに付き合ってもらってるんだからっていう感謝があればいいんじゃないかと思います。」
まとめ
今回は現役でパパをしている男性にパパ活について話を聞きました。
パパ活女子側とはまた違った角度からの意見や見方があり非常に興味深いです。
特に「風俗」と「パパ活」を分かつものは何かに関しては多くを得られた気がします。
「風俗とパパ活の違い」の質問で、「風俗は生理的欲求を解消する場所、デートクラブは承認欲求を解消する場所ですかね。」という回答がありました。
- A) 精神的欲求(承認・愛情)
- B) 身体的欲求(性欲)
の二軸があるとすると、
風俗の場合は、A:B = 1:9 くらいの比率で、
パパ活の関係の場合は、A:B = 8:2 くらいの比率だと考えられます。
前回のパパ活女子側へのインタビューでは愛情がゼロではないにしろ、比較的ドライな印象を受けました。
しかし今回の男性の話では「85%が恋愛感情」「自分が認めてもらえる気がする」という言葉が現すとおり、精神的欲求を満たすためにやっているというパターンが多いのではないでしょうか。
先日、新潟県知事がハッピーメールで女子大生と援を行なっていたと報道されていましたが、あの件も新潟県知事本人は女子大生に対して「本気で好きだった」と証言していたのは記憶に新しいです。
女性に関しては、風俗とパパ活で求めるものは「お金」で一貫している一方で、
男性に関しては、風俗に求めるものは身体的欲求を満たすことで、パパ活に求めるものは精神的欲求を満たすことである点が大きく異なります。
これらの観点から諸々整理すると、下記のようになります。
- 風俗とパパ活は共に女性側から男性側へのサービス業であるという点で同じ
- 風俗では女性が身体を提供し、男性は身体的欲求を満たす
- パパ活では女性は身体〜精神を提供し、男性は精神的欲求を満たす
- 男性はお金を対価として支払う
また、インターネットの普及に応じて、知らない人同士が出会える機会が広がったことで、潜在的には昔から存在していた「お金を求める女性」と「精神的欲求や身体的欲求を満たしたい男性」のマッチングのコストはとても低くなり、その結果生まれたのが、デートクラブ含めこうした新しい文化だと予想します。
まとめると、パパ活とは、「
・特別な環境に身を置いている女性だけではなくインターネットにアクセスできる全ての女性が参加可能な
・疑似恋愛:性的欲求の解消=8:2ほどの比率で提供されるサービスを金銭の授受によって成立させることができる契約形態
」と定義できると思います。
江戸時代の遊郭では経済が発展していく中でお金を持つ町民が増えたことで、遊女の大衆化が起き、結果として高級遊女(花魁)が姿を消したという歴史があります。
パパ活はある意味で風俗+キャバクラの大衆化でもあるので、仮に今よりももっと普及していくと、やもすると風俗やキャバクラ等のサービス業への影響も出てくるのかもしれません。
こうした表にはなかなか出てこないインターネット・出会い・性に関する新しい文化は日々形を変えて進化し続けていくので引き続きウォッチしていきたいと思います。
援・パパ活・風俗その他インターネットに関する出会いについて当事者の方がいればお話を聞きますので@razokuloverまでDM等でご連絡いただけるとありがたいです。
最後に、今回インタビューを受けてくださった初霜さんはパパ活女子との逢瀬などをブログに書いていらっしゃるのでもっとリアルな声が聞きたい人はのぞいてみてください。
それではこちらからは以上になります。