るーるるる、とある老人ホームの紅白歌合戦
嫁Advent Calenderの22日目です。
昨日は奥さんと親戚の老人ホームに行ってきた。
先日も書いたとおり老人ホームというと勝手に閉鎖的なイメージを持ってしまっていたのだけども実際に行った感想としては自由奔放でむしろ開放的な場所であると感じた。
僕が訪れた日はちょうどホームで年に一度の紅白歌合戦が開催されるということもあり非常に活気に満ちていた。
この紅白歌合戦は本家NHKの紅白歌合戦のようにホーム内の男女で赤組白組に分かれ、各々十八番を歌い、最終的に審査員が採点し勝負するというもの。
壇上のおじいちゃんやおばあちゃんはほぼ80歳〜100歳までのご高齢の方々とあって、どなたもとてつもない個性を持っており、それが歌の節々に散見され、非常に聴き応えのある歌声であった。
まず、会の冒頭で全員一緒に『北国の春(腰痛予防)』というオリジナル体操を踊る
ジャニーズばりの応援うちわを片手に声援を送るスタッフの方
僕は知らなかったのだが、老人ホームと一口にいっても幾つか種類がある。
専門家ではないのでざっくりと伺った話をまとめると、
という2種類のホームがあるらしい。
今回僕が訪れたホームは養護老人ホームに介護機能も持ち合わせた割と珍しいタイプの施設であった。
なので先述の紅白歌合戦には元気一杯のハツラツおばあちゃん(100歳)から、年齡こそそれほど召していないが認知症で車いす生活を送っている方まで入り混じって参加している。
僕がいままで会話をしたことのある最高齢者はせいぜい70歳くらいあるし、ましてや認知症のご老人と接する機会など滅多にない。
そんな僕が数時間にもわたる紅白歌合戦での彼らの死闘を目にしたわけで、それはそれは非日常感で一杯に満たされた。
紅白歌合戦を盛り上げるホーム理事長兼宴会部長
今回の紅白歌合戦に参加していて節々にどことなく懐かしさを感じたのだが、それはおそらく幼稚園時代のお遊戯会と似ていたからだ。
どのご老人もお世辞にもうまいとは言えない歌を緊張しながら歌い、好き放題騒ぎながらもみな楽しそうであり、その好き勝手をスタッフの方々がまとめ、ときには叱りながらもひとつの楽しい会を作り上げていく。
そんな姿でもカメラ片手に写真に収め、声援を贈る親戚の観覧者たち。
これは幼稚園の時のお遊戯会そのものだった。
還暦を超えて歳を取ると子供に返っていくというがまさにそうなのだなとあらためて感じた。
今回の老人ホーム訪問は総じて色々と学びが多く非常に楽しかった。
嫁Advent Calenderの22日目でした。