『すし図鑑』という本を読んだ
kindleの年末セールですし図鑑が500円になっている。
前々から気になってはいたのだけど、元値は1500円弱もするしそれよかWeb+DB Pressを購入したほうがいい思ってしまって諦めていた。
それがこの度お手頃価格で手に入るということで思わず1click購入してしまったわけだ。
そんな『すし図鑑』、読後の感想としては一言、この冬エンジニアが読むべき本の一つである、だ。
この本の『はじめに』にはこう書いてある。
本書は楽しく「すしの世界」をのぞいていただきたい、との意図から作られているが、それ以上に楽しみながら「良い食べ方」を考えていただきたい、との思いを込めている。(中略)「悪い食べ方」とは偏って食べることだ。(中略)自然や植えている人々のことも考えると、このような大型魚ばかり食べるのは正しいとは考えられない。
おわかりいただけるだろうか、この熱い思いを。
これはただの図鑑ではない。
321種類のすしを通じて、すしダネの知識を増やし、そして多彩なすしを食べる。
そうすることで自然にも人々にも優しいすしの食べ方をしていこう。
自然を守り、未来の子どもたちにもすしという素晴らしい食文化を残していこうという決意の書なのだ。
我々エンジニア*1は寿司が大好きだ。
エンジニアといえば寿司といっても過言ではないほどにエンジニアと寿司の関係性は深まっている。
最近だと元・超ワガママエンジニアのクックパッドCTOと語る、 「CTOって何する人だ?」論 【前編】 #naoya_sushiという特集が話題になっていたりもしたし、とにかく最近は寿司はエンジニアの食べ物、エンジニアの食べ物は寿司という感じになっている。
そんな寿司の消費量の高い職業に就いている者といえど、例えば寿司と鮨の違いが説明できるだろうか。
正倉院に鮨の文字が刻まれていたこと
寿司が全国に広まった要因に関東大震災と第2次世界大戦が関わっている
などなど我々が普段寿司を食べるときには決して意識することはないだろう。
しかし寿司はある意味ソフトウェアである。
そのソフトウェアは米、酢、そして様々なネタで構成されている。
ではそうしたネタはどこで捕れるのだろうか、それらのネタにはどのような違いがあるのだろうかといったいわば寿司の低レイヤな部分を学ぶことで我々は本当の意味で寿司を味わうことができるのではないだろうか。
エンジニアx寿司がますます盛り上がるだろう昨今において、このすし図鑑を読むことは本当の寿司を味わえるようになるために大きく貢献してくれるだろう。
自然のために、未来の子どもたちのために、そしてすべてのエンジニアのために『すし図鑑』、この冬おすすめしたい一冊だ。
*1:web系