「忘れてしまった高校の生物を復習する本」を読んだ

最近脳についての本や昆虫に関する本を読んだりしていた。

すると何の注釈もなく自分には知らない単語や概念に出会うことがままあり、理由を探るとどれも高校生物で習う内容だということがわかった。

自分は高校時代に化学と地学を選択したので高校生物に関しては全くもって無知だ。

そりゃ軸索とか樹状突起の話とか遺伝や進化についてわからんわけだった。

というわけで高校生物をざっくり理解できる本でも読むかと思い読み始めたのが忘れてしまった高校の生物を復習する本

目次は下記の通り。

  • 第1章 生命の最小単位 細胞
  • 第2章 身体の中で起こる化学変化 代謝
  • 第3章 子供のつくり方!? 生殖
  • 第4章 カエルの子はカエル 遺伝
  • 第5章 生命の設計図 DNA
  • 第6章 身体中をめぐる輸送システム 血液
  • 第7章 生物のスーパーコンピューター 脳
  • 第8章 生物の超能力 行動
  • 第9章 38億年の歴史 進化
  • 第10章 地球の一員としてのヒト 環境

この本はなんといっても超初心者向きに優しく書かれているのがよかった。

超初心者に理解してもらうために必要なのは秀逸な「例」と「図」だ。

『Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識』はわかりやすい図を多用することでLinuxのメモリ管理やファイルシステムといった一見頭に描きずらそうな概念をイメージさせることに成功している。

本書も同様に面白い例と可愛い図が多用されておりイメージが膨らむ。

特に遺伝の減数分裂の考え方なんかは字だけで説明すると頭の中で混乱しそうだけど、丁寧な図で解説されるとスッと入ってくる。

あとは各章ごとに概念のまとめが付されているのも良い。

ばーっと流し読んでからまとめに書いてある単語の意味と考え方を読むみたいな読み方で進むとすぐ読了できる。忙しい大人でも2,3周しても苦じゃないはず。

これで大学受験に使えるかと言われると無理だと思うけど、概観するには充分すぎるくらいの本。

こういう本がKindleで数百円で買える*1のはほんと便利になったもんだなと思った。

自分の場合、実は高校物理もちゃんとやってないので次は物理で似たような本でも読もうかなと思う。あるかな...

*1:自分が買った時はセールで800円くらいだった