「三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち」を読んだ

「三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち」という本を読んだ。

この本は地球を構成する岩石の大元になっている3種類の岩石に着目し、地球の地質がどのように変化してきたのか、また今地球に存在する石はどのようにしてできたのかをわかりやすく解説してくれるという内容。

「三つの石」というのは橄欖岩・玄武岩花崗岩なのだが、これらはそれぞれ橄欖岩はマントルを、玄武岩は海底地殻を、花崗岩は大陸地殻を形成する。

この「三つの石」が様々な要因で冷やされて地上に出て来た結果、流紋岩となったり、角閃石になったりといういわば親玉になっているということでこれらの三つの石を中心に解説する流れになっている。

実際は橄欖岩・玄武岩花崗岩の話は本書の半分くらいで、あとはその石の知識を使って原始地球を想像したり、地学好きならおなじみのプレートテクトニクスなどの話へとつながる。

中学高校の教科書だといきなり火成岩と深成岩の説明をされて、それぞれにどのような石が分類されるかみたいな話からはじまる。

これは悲しいかな、石はつまらんただの暗記科目という印象になってしまう。

その石を知ることで何がわかるのかを理解することが本来大切なのにそこまでたどり着けない。

本書では地球にはたくさんの石が存在するけどもまずは本質的な「三つの石」に焦点を当てて、地球の構成・岩石の違い・岩石がどうできるのか・岩石から何がわかるのかといったことの外郭を提示する。

この外郭をインプットしたあとで、では各岩石の含まれる成分はどうなってるかといった細かな話へと進んでいくので理解しやすい。

結晶分化作用をカレー鍋で例えているように、著者からはオタク独特の細かな事象をただ書き連ねて知識を押し付けるのではなく、しっかりとイメージしロジックから理解してもらうという意志が感じられる。

自分は高校時代、地学を選択していたのだがこういう先生に当たるともっと地質や石にも興味が持てたかなという気がする。

『Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識』を読んだでも書いたが初学者は外観をイメージできるようになるのが大事だと思う。

なので学校の授業とかでも、教科書の頭からやるのではなくて、まず全体でどういうことをやっていくのかといったアウトラインとその学問の概観を最初に示すと良いのだろうなぁと考えたりした。