最近の出会い系業界とちらトーークというアプリ
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ボクは出会い系アプリをウォッチするのが趣味なんですけど、
先日おもしろい出会い系アプリを発見したので、ここらで最近の出会い系事情等含め、まとめて書いておきます。
ID交換掲示板
ここ1~2年の出会い系業界はLINEをはじめとするチャット系アプリの急成長により、
掲示板形式でLINEやカカオトークのID交換を行なうだけのアプリが中心になっていました。
というのも、これまで(YYC、わくわく、ハッピーメールなど)のいわゆる巨大な出会い系サイトではメッセージを行なうことで課金が必要となる仕組みでした(正確には無料ポイントも少し有り)。
が、LINE等の無料のチャットアプリの登場により、それらの出会い系サイトでのメッセージは最小限に抑えることが可能となったわけです。
最初の2,3メッセージで
「LINEしようよー」
「いいよー。ID教えてー」
「ID:hogehogeだよー」
という具合にIDを交換できればメッセージとしては2通なので、初期の無料ポイントでなんとかやりきれます。
なのでこれまで泣く泣く課金してしまっていた人々は何としてでもLINEやカカオトークにもっていきたいわけです。
ただ、いくら無料ポイントでメッセージができるといっても限界があります。
それに、そもそもメッセージは結構面倒です。
だから、どうせIDを交換するだけならそれに特化したアプリがあったほうがいいにきまってます。
そうした事情からapp storeなどではここ1~2年、LINE/カカオ/skypeのIDを交換するだけのアプリが乱発しました。
出会い系チャットアプリ
そうしたID交換系のアプリが続々と登場する一方、LINE等が社会的インフラになっていきます。
いまや女子高生でもサラリーマンでもほぼLINEをやっていて、
日常のコミュニケーションはほぼLINEで行なうといった状況も多くなっています。
そういった中で、自分のIDを他人にやすやすと教えたくないという人が増えてきました。
そこで重宝されるのが出会い系チャットアプリです。
有名なところでは、かまちょ系アプリやひまトーークなどでしょうか。
ひまトーークに関しては現在app storeのソーシャルネットワーキングカテゴリの無料ランキングで6位になっていますね。
ただ、これらのアプリはメッセージのやりとりに課金が必要です。
正確には数通は無料なのですが、ポイント消費条件が大量にあるのですぐ課金が必要になるという感じです。
これでは結局旧来の出会い系サイトとほぼ同じわけです。
ちらトーーク
そこで今回すごい出会い系アプリだと関心したのは
ちらトーークというアプリです。
このちらトーーク、基本的にはただのチャットアプリです。
- ①会員登録
- ②プロフィール作成
- ③条件検索で人を相手を探す
- ④相手に話しかける
といった具合に異性を探してチャットをする単純なアプリとなっています。
さきほどのひまトーークとは違い、完全に無料でチャットができる仕組みです。
で、完全無料でチャットができるという点だけでも出会い系アプリとしては使われそうだなーという感じなのですが、このアプリにはそんな機能が霞んでしまうほどのすごい機能がそなわっています。
それが、ユーザーの過去トーク履歴をすべてみることができる機能です。
このアプリで行なう無料のチャットはすべて公開されます。
しかも過去に行なったすべての人とのやりとりが過去トーク履歴として完全に公開されています。
この機能の凄さがわかるでしょうか。
例えば
ぼくがAさんとBさんとCさんとチャットを行っていたとします。 そのときDさんがぼくとチャットをしたいと思いました。 今までならDさんはボクが書いたプロフィールや写メしかボクを判断する基準がありません。 が、このアプリでは過去トーク履歴が見られます。 Dさんはぼくの過去トーク履歴をみます。 そこで、ぼくがAさん、Bさん、Cさんともにエロ目的のメッセージを送っていることがわかりました。 Dさんはメル友がほしいだけなのでボクにメッセージを送るのをやめました。
といった具合のことができます。男女逆のパターンでも同様です。
この機能のメリットは、
- 不健全なやりとりが起こりづらい
- どういった人間なのかがわかりやすい
という2点です。
まず、すべてのトークが公開されているので従来の出会い系でよく起こっていた不健全な行為(援勧誘、エロ写メ強要、ID強要)が起こりづらいという点。
もし、これをやっていたユーザーがいてもすべて公開されているのでbanを喰らうか、相手にしてもらえないだけです。自然と淘汰されていきます。
そして、どういった人間なのかがわかりやすいという点。
どんな詳細なプロフィールよりもメッセージの内容を見てしまった方がどういった人間かがわかります。
日常生活でも評判を聞くよりも実際に話してみたほうがどういう人間かわかりやすいというのに似ています。
結局のところ、出会い系サイトはいわゆる業者やスパム野郎との戦いなのでこれらが自然と駆逐され、しかも個人の人間性までうまく表現させるこの仕組みはとても素晴らしいと関心してしまったわけです。
Omiai等の出会い系アプリではFacebookでログインさせることでアプリの信頼性をあげていますが、これも業者やスパム野郎を駆逐するのが大きな目的だと思います。
ただ、Facebookログインで出会い系とか使いづらいわけですよ。
もし出会い系サイトを使っていることをFacebookでうっかり投稿なんかしちゃってバレたら困るとか。投稿する機能がなかったとしても"もしかしたら"に弱い日本人にはこわいんです。
だからこの過去トーク公開機能はすごく優れているんです。
非出会い系ユーザーのちらトーークの楽しみ方
ここまで色々書いてきましたが、大半の人は出会い系サイトなんて興味ないですよね。
なので、出会い系サイトに興味のない人でもちらトークを楽しめる方法を書きます。
それがこののぞく機能です。
これは言葉通り、他人のやりとりをリアルタイムでのぞきみることができます。
言うなれば、知らない人のLINEが全公開されているようなもの。
これがそのスクショの一部。
こういったやりとりを延々とのぞきみることができてしまいます。
社会の闇が垣間見えて最高に楽しい。
これは出会い系に興味の無い人にもオススメ。
インターネットをあじわえるはずです。
まとめ
インターネットと出会い系は切ってもきれない関係にあります。
mixi、モバゲー、greeも当初は出会い系として使われていることが多かったですし、
ワクワクメール、ハッピーメールなどの老舗出会い系サイトもなんだかんだやっていけてるみたいです。
そしてLINE等の無料チャットアプリ、ID交換掲示板の登場でさらに出会い系の戦場が広がり、その動きは表面には出てこないところで確実にうごめいています。
そういう流れの中でちらトーークのような完全公開型チャットアプリは挑戦的でひと味違うオモシロさがあるわけです(ただ、2013/7/17から更新がないのが残念なのですが)。
現状、各方面から話を聞く限りだとちらトークにしても最終的にLINE等に持ち込んでやりとりを行なうというのが主流のようなのでしばらくは
"OOな出会い系サイト"から"LINE等の無料チャットアプリ"へ
という動きになると思います。
この業界は他に、ニコ生やツイキャスなどの姫+囲い系の出会いや、LINE PLAYやアメピグのような仮想現実系の出会い、ひまトーークやかまちょ系も含めた位置情報系の出会い、アシュレイ・マディソンなどの巨大な海外勢などその形態は多様化しています。
Google Adwordsをある意味出会い系として利用したボクとしては、今後もこうした出会い業界の動向から目が離せません。