Cloudfrontより1/3も安いと噂のkeyCDNを試してみた

先日、CloudFrontでクラウド破産しかけたのでkeyCDNというCDNサービスを試してみた。

keyCDNはお手頃で何かと便利なのだが、日本語情報がとてつもなく少ないので紹介がてら使ってみた感想などをまとめておく。

keyCDNとは何か

keyCDNとは、スイスのベンチャー企業がやっているCDNサービス。

世界中にエッジロケーションがあり、ちゃんと東京にも用意されてある。

数あるCDNサービスの中でkeyCDNを選んだ理由は、

  • S3をオリジンにできる
  • 転送料金が安い(CloudFrontの東京リージョンの場合に比べて約1/3)
  • 東京にエッジロケーションがある
  • アクセスログなどが見られる素敵なダッシュボードがある

というところ。

特にCloudFrontの転送料金ははじめの10TB(東京): $0.14/GB*1に対して、keyCDNの転送料金は、はじめの10TB: $0.04/GBとなっており、だいぶリーズナブル。

CDN Calucularorで比較してみても最安なんじゃなかろうか。

他にもこんな感じでリアルタイムにトラフィックが見られたりしてかっこいい。

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keyCDNの料金体系

keyCDNを使う前にまず注意すべきことは料金体系

keyCDNはCloudFrontと同様に従量課金制で使った分だけ支払う形式なのだが、料金が前払い制なので導入前にクレジットカードもしくはPaypalで$25以上入金しないといけない。

ここだけCloudFrontと異なり少し迷うので注意しておきたい。

keyCDNを使う

では実際にkeyCDNの使い方をまとめる。

今回はS3をオリジンにし、CDNとしてkeyCDNを使用してRoute53でドメインを設定する方法を説明する。

①keyCDNに登録する

まずはここからkeyCDNにSign Upする。

そして入力したメールアドレスに届いたactivation mailでconfirmする。

次にここからダッシュボードへアクセスすると、以下のようなダッシュボードに到達する。

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最初は25GB/$1の無料枠を利用できるので~25GB Remaining Trafficと書いてある。

また、中央の図はいついくら課金したかを示している。

②Zoneの設定

次にZoneの設定を行う。

Zoneはoriginはどこにするのかなどを設定するところ。

今回は下記のように設定する。

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Zone Name: test (keyCDNが提供してくれるCDNのURLの頭に付く。例えばtestならtest-aaa.kxcdn.comになる)

Zone Status: active (すぐ使えるようにするかどうか)

Zone Type: Pull (オリジンをkeyCDNにしたい場合はPush、他にS3などのオリジンを持っている場合はPull)

Origin URL: https://s3-test.amazonaws.com (オリジンに設定したいサーバーのhttp://もしくはhttps:// + ホスト名)

これらを入力後、saveを押す。

すると以下のように設定を開始してくれるのでしばし待つ。

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これでkeyCDNが提供してくれた上記でいうところのURLでオリジンのパスに対してアクセスできるようになったはずだ。

③Route53にkeyCDNのURLを登録する

例えばstatic.test.comをドメインとしてkeyCDNのURLを設定したい場合。

単純にRoute53のRecord Setを作成し、CNAMEを設定すればいいだけかとおもいきやもう一手間必要だ。

まずRoute53での設定の前にkeyCDNのダッシュボードからZonealiasesを選択する。

そしてNew Zonealiasを選択。

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Add Zonealiasに下記のように設定したい独自ドメイン(static.test.com)と先ほど作成したzoneを設定する。

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うまく設定できるとこのようになる。

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あとはRoute53のRecord SetのNameをstatic.test.comにしCNAMEをkeyCDNのURLにすればよい。

これでstatic.test.comにアクセスするとkeyCDNが利用できるようになっているはずだ。

まとめ

keyCDNは日本語情報がほぼない。

加えてCloudFrontよりも安定性が低いといわれていたりするみたいだが、1ヶ月あまり使ってみて今のところ落ちたりはしていない。

ただ万一に備えてRoute53のhealth checkを利用してCloudFrontにフェイルオーバーするように設定しているが。

むしろそれさえクリアすれば十分プロダクションで利用できると思うし、実際にヌーラボさんでは一部導入もされているらしい(secondaryでの使用)。

CDNの料金で困っている人は多いと思うので一度お試ししてみてもいいと思う。

参考URL

*1:価格が改定されて安くなってたので1/3でした