営業同士の会話から得た気付き

先日、弊社営業の人、他社の営業の人、あと僕との3人で飲みに行く機会があった。

営業の方はどちらもかなり実力があってそれぞれ経験年数こそ長くはないものの結果をしっかりと残してきた人物。

そこで飲みながら僕は営業2人の会話を黙って聞いていたのだが、そのうち、話は営業をはじめた頃の話になった。

相手に興味がないと会話が途切れる

他社の営業の人が「僕はもともと営業に向いてない人間だったんですよ。よく先輩に怒られて...。」という。

何で怒られてたんですか?と聞くと、「他人に興味を持てない性格だったんです。」と。

他人に興味を持てないことと営業の何がリンクするのかわからなかったのでそこも尋ねてみた。

曰く、

「営業では相手の人となりや背景をよく知り、相手が今何に課題を抱えているのか瞬時に掬い上げないと良い提案ができない。相手に興味がないと会話がすぐに途切れてしまう。」

ということらしい。

なので彼らはロープレを先輩達と何回もこなし、相手のことを深堀りし課題を見つける話し方の練習をするというのだ。

営業のことはよくわかっていないので趣旨とは外れてしまうのだけど、彼らとの会話の中で相手に興味がないと会話がすぐに途切れてしまうというところにとても感心してしまった。

営業の会話とエンジニアの会話

営業の人たちは本当に会話がうまいと感じる。

日常会話でも知り合いの営業の人達と話しているときは話が途切れないことが多い。

理由は相手に興味を持つ癖がついてるからじゃないかなと思う。

彼らは質問がうまい。

他愛もない質問からはじまって、深堀できそうだなという話題にはとにかく食いついてわかるまで聞いてくる。話し相手のことを知ろうという意思を感じる。

一方、エンジニアの会話は自分の好きなことについてお互い語るという感じ。

最近ハマっている技術は〜とかこのライブラリが〜とか、自分語りがうまい。

勉強会はほぼ毎日どこかで行われていて、そこでは皆こぞってLTをする。

LTとはOOをしたらOOになったとかOOをつくったぜーとか、要するに自分語りであり、それがこんなに頻繁に行われているのはエンジニアの自分語りの習性あってのことだと思う。

コミュ障の人たち

コミュ障には色々種類があると思うんだけど、仮に相手との会話がうまく続かないことをコミュ障というのであればそれはつまり相手への興味がないことが原因だと思う。

自分とは違う種類の人とは話しが合わない、話す話題がない、趣味が合わない、だから話のあう人と一緒にいたいという人がよくいる。

それはそれでいいとは思うんだけど、大抵の人は自分と違う人間ばかりだ。

話の合う/趣味の合う人なんてそう簡単には見つからない。

自分はコミュ障だから友達が少ないと言ってる人に限って、相手に興味を持って話をできていない。

自分語りが中心になっている。

自分語りの会話しかできない人は同じく自分語りの会話ができる人、もしくは自分に興味を持ってくれている人としか会話がうまくいかない。

そして自分語りのネタがなくなると沈黙してしまう。

営業同士の会話から得た気付き

会話ですぐ沈黙してしまうのは相手に興味がないからだ。

形だけでもいいから相手に興味を持って、話を掘り下げてみる。

そうしたらもしかすると自分にヒットする話題があるかもしれない。

自分とは違う畑の人との会話がつまらないのは相手に興味を持っていないので深堀りせず、結果として自分のオモシロイと思える話題まで辿りつけないからなのではと思ってる。

相手に興味を持つことが円滑な会話の極意、これが彼らから得た気付き。

自分語りが悪いということではなく、相手に興味を持つともっといろんな人とコミュニケーションがうまくいくのではというtipsみたいな感じなのでそのへんは誤解しないでほしいんだけども。

ちょっとした気付きの話でした。